6月21日、第16回勉強会が開催され、西園寺一晃・工学院大学孔子学院院長から、「転換期に立つ中国経済」をテーマにお話いただきました。
西園寺さんは、中国の2014年1-3月期のGDP成長率が7.4%であったことについて、日本のメディアは「成長鈍化」と報じているが、中国経済は今まさに転換期にあると指摘。習近平・李克強体制はこれまでの歪みを背負いながらも発展しなければならず、痛みがあろうとも断固として改革を進めなければならないと述べました。
いまの中国経済のポイントについて、①中国経済は転換期にある、②格差、環境汚染、腐敗の問題、③中国経済は世界経済の一部、④リコノミクスの最重要課題は「都市化」⑤金融改革が急務であると説明したうえで、一つ一つ詳しく解説されました。
特に「都市化」については、大都市と農村の間に中小都市をつくり、農村部の余剰労働力を引きつけて工業やサービス業を発展させ、雇用や内需の拡大を図る政策であると説明。今後の中国経済のけん引役として、大きな注目を集めていると指摘されました。