第7回勉強会開催、「尖閣諸島問題についての歴史的考察」

 7月20日、第7回勉強会が開催され、先日『日中領土問題の起源 公文書が語る不都合な真実』(花伝社)を出版された村田忠禧・横浜国立大学名誉教授から、尖閣諸島の歴史的経緯についてお話いただきました。詳細はこちらをご覧ください→1307勉強会資料

 村田先生は、日中両国が尖閣諸島をそれぞれ「固有の領土」と主張するに至った経緯について、外交文書をはじめとする各種資料から読み取れる事実をもって『日中領土問題の起源』をまとめています。

 勉強会でも、「私は、尖閣諸島は日本の領土である、或いは中国の領土であると言いたいのではない。資料から読み解ける尖閣諸島の歴史的経緯を提示しているだけ。いま、領土問題をめぐって日中政府の見解は異なっているが、私たちに必要なのは事実を発掘し、それを共有化すること。『実事求是』(事実に即して真理・真実を探求する)精神が大切だ」と指摘されました。

 尖閣諸島問題の解決策については、「平和・友好・協力・共同発展の象徴として、共同管理することが賢明ではないか」と述べ、そのためにも、今こそ民間交流を積極的に展開して硬直化した状態を打破する必要があるとの見解を示されました。

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