訪中報告(2013年4月1日~7日)

横堀克己

 結成された「日中未来の会」は、今後、中国のどの団体と手を携え、日中関係の困難な局面を打開するために何をするべきなのか、また何ができるのか、を探るため、私は4月1日から7日まで、中国の北京と上海に行ってまいりました。その結果を報告いたします。

 北京では、まず国際友人研究会を訪ねました。国友研は昨年夏に99人委員会と日中国交正常化記念事業を共催した団体です。馬栄燦会長はじめ幹部の方々が私の訪問を歓迎してくれました。

 私の方から、「日中未来の会」ができた経緯や結成の呼びかけの趣旨を説明し、これまでの活動を紹介し、ホームページを開設したことを伝えました。国友研側はすでに私たちのホームページに掲載された論文や記事を中国語に翻訳して会員に配布したとのことでした。

 私は個人的な考えとして、日中関係改善のために小規模な訪問団を組織し、交流会を開催したい旨、提案しました。これに対し国友研側は、日中友好を願う組織であればどの団体とも交流を深めたいとの表明があり、小規模な交流会の開催に賛成する、協力して開催に努力しようとの回答がありました。

 続いて中国国際交流協会と中国平和発展基金会を訪問しました。この両団体とも、中国共産党対外連絡部(中聯部)と関係が深い団体です。国際交流協会からは劉凱陽・副秘書長、文徳盛・日本担当、平和発展基金会からは季平・副秘書長らが対応してくれました。

 私の方から、「日中未来の会」の結成の趣旨や小規模な交流会開催の構想を説明したのに対し、両団体も趣旨に賛同し、協力したいとの表明がありました。

 その後、高速鉄道に約5時間乗って上海に行き、上海国際問題研究院の学術委員会副主任で、上海日本学会会長の呉寄南氏とお会いしました。呉氏も、我々の会の趣旨に賛同し、全面的な協力を約束してくれました。

 また、中国滞在中に、劉徳有氏、王泰平氏、韓樹英氏ら旧知の方々とお会いし、意見交換をしました。

 さらに、中国国際放送局(北京放送)からインタビューを受け、「日中未来の会」について語ってきました。

注:インタビューの様子は5月7日(火)、14日(火)夜放送の番組で2回に分けてオンエアされる予定です。放送後、同局のHP(http://japanese.cri.cn/)にもアップされ、その後、いつでもお聞き頂けるとのことです