「日中未来の会」の第8回訪中団は、2019年11月3日から11月10日まで、北京市、福建省、広東省、上海市を訪れました。
北京では中央対外聯絡部、宋慶齢基金会、社会科学院と交流を行い、その後、厦門、潮州、汕頭、上海を訪問し、上海では上海日本研究所との交流を行いました。
【in北京】
◆中国人民対外友好協会 宋敬武副会長◆ 11月4日午後
訪中団は、中国人民対外友好協会を訪問し、近年の日中関係の交流活動、5年間で3万人の交流を行うことなどについて紹介を受けました。当会の南村代表からは、日中関係は紆余曲折を経ており、将来またさまざまな困難に直面することもあるだろうが、双方が日中友好の重要性を十分に認識し、両国間の安定と長期的な関係を促進するための具体的な交流の成果を上げ、長続きするようにしなければいけないこと、具体的な行動を取り続けることが重要であり、両国間の民間交流に努めていくことなどについて発言しました。
◆中国宋慶齢基金会 井頓泉副主席との座談会◆ 11月4日午後
訪中団は、中国宋慶齢青少年科技文化交流センターを訪問し、劉徳有前副会長と井頓泉副会長以下と会談しました。劉徳有前副会長は、周恩来元総理が中日友好協会の廖承志会長率いる中日友好協会代表団と病床で面会された際、田中首相が寄贈した桜が根付いていること、桜の葉を田中首相に届けるよう伝えられたエピソードなどを話され、桜の花が咲くように中日の関係も満開の花が咲くように、文化交流・青少年交流を含む各分野の交流を深め、友好関係を築いていく重要性などについて話されました。
◆社会科学院日本研究所との座談会◆ 11月5日午後
2019年11月5日、王暁峰日本研究所副所長、高洪全国政治協商委員、張季風元副所長、任金瑩社会室副主任、張勇外交室副主任、孫伶伶研究員等を訪問し、現在の日中関係と中米貿易について意見交換しました。当会の石田伊藤忠商事理事は「日米経済摩擦から中米経済摩擦へ」という基調講演を行い、1980年代、米国は経済拡大続ける日本を米国の経済覇権への挑戦者と位置付け、1985年のプラザ協定の後、日本経済はバブルの出現と崩壊を経験し、その後長い停滞に陥った経験について発言し、米国が今また為替レート政策を通じて中国に影響力を行使しようとしていることから、中国が安定成長によって経済規模拡大を続ける為により穏やかな国際環境が不可欠であり、より穏やかな外交スタンスによって、より穏やかな国際環境の実現に努めることができることについて提言を行いました。
◆中国社会科学院の陶文釗・元米国研究所副所長の講演◆
例年どおり、最近の中米関係についてレクチャーを受けました。
【in福建省】
◆厦門葫蘆島、南普陀寺などを参観◆ 11月6日
【in広東省】
◆潮州古城などを参観◆ 11月8日
北京の訪問先のWebサイトで訪中団の訪問の様子が紹介されました。
中国社会科学院日本研究所
http://ijs.cass.cn/xsdt/xsjl/201911/t20191114_5035287.shtml
中国人民対外友好協会
https://www.cpaffc.org.cn/index/news/detail/id/1569/lang/1.html
中国宋慶齢基金会
http://www.sclf.org/gjyh/jwcz/201911/t20191105_17816.htm