第20回勉強会開催、「中国法を通して見た中国社会」

11月15日、第20回勉強会が開催され、上海での執務経験もあり、中国法務に精通する藤本豪弁護士から、「中国法を通して見た中国社会」をテーマにお話しいただきました。

まずは、中国の法制度、裁判制度、立法の歴史等について詳しいレクチャーを受けました。「中国の法律の規定は日本に比べて簡単・シンプルであるが、これは、国土や人口が大きく、多様な社会であることから、細かく規定してしまうと対応できなくなってしまうという事情がある。そのため、より包摂的なものになっている」との説明がありました。

裁判制度については、「地方保護主義」(地元の利益保護を不当に優先する傾向)や「執行難」(判決の執行が困難な状況)等の問題点について指摘されました。これは外資系企業にとって大きなリスクとして認識されているそうです。また、司法の独立については、共産党の指導を受けるという仕組み上、「司法の独立は難しい」と述べられました。

出席者からは活発に質問が出されました。先の四中全会のコミュニケで強調された「法治」とはどういったものかとの質問に対しては、日本でいう「法治」とは異なり、あくまでも共産党の指導の下での「法治」であって、共産党がつくるルールをきちんと守る社会にしていくということではないかとの見解を示されました。

※先月、藤本弁護士が執筆した『中国ビジネス法体系-部門別・場面別』が出版されました。興味のある方はぜひ手に取ってみてください。

第2回訪中団、北京・上海で関係団体と意見交換

日中未来の会の第2回訪中団が2014年11月1日から5日まで、北京・上海を訪れ、中国の関係団体との意見交換を行いました。

昨年の訪中とは逆に、今回はまず上海に入り、上海市日本学会、上海社会科学院日本研究センターと「日中関係の打開策を探る」をテーマにシンポジウムを行いました。また、上海都市計画展示館も参観し、ハイテクを駆使して展示された上海の変遷、未来像に圧倒されました。

上海での行程を終えた後は、高速鉄道で北京に移動しました。北京はAPEC前で自動車の走行規制が行われていたためかさほど渋滞に悩まされることなく、また、連日好天に恵まれ、まさに「北京秋天」そのものでした。

北京では、宋慶麗基金会副主席の井頓泉氏との座談会、中国国際友人研究会との座談会を行い、中国社会科学院元米国研究所副所長の陶文釗氏から中米関係についての講義を受けました。また、前回はなかった試みとして、北京大学の学生との交流も行い、中国の若い世代の日本や日本人に対する率直な意見を聞くことができました。